一期一会いんでぃ

普通の53歳のオジサンが知ってもらいたいことを記します。

No.12 地域における「つながり」について考える

前回のアップから少し間が空いてしまったが、今回は第12回目だ。
今回は「つながり」について私の考えることを記そうと思う。

 

世界中で高齢化が進んで様々な問題が生じているが、私が住んでいる地域でも前回のブログのようにゴミ問題など課題は多く、これらは社会における人と人との「つながり」の希薄化によるものだと思っている。

 

 

1. 地域社会における高齢化の現実

 

我々の地域社会は、高齢化、人口減少という大きな波に飲み込まれ、その姿を変えつつある。

加速する高齢化と人口減少は待ったなしである。


ここ2か月ほどの間にウチの地域で把握しているだけで3名の方がお亡くなりになられた。
「把握しているだけで」という表現を使ったのは、昔のように自治会への加入率も高くないために誰かが亡くなったという情報は人づての噂で知るしか術がないためだ。
核家族化が進んだだけでなく、若い世代は社会に出ると都市部の職場近くへと流出し自立していく。


地域に残るのは高齢者ばかり。
我々の地域でも高齢化率は年々上昇し、人口も減少の一途を辿っている。
あちこちで訪問介護のヘルパーの自転車やバイク、デイサービスへの送迎車を見かけるようになってきた。
そんな中、コミュニティ活動の担い手不足も問題を深くしている。
自治会の活動など、地域コミュニティを支えてきたのは、長年地域に住む高齢者の方々だったが、高齢化が進むにつれて、これらの活動の担い手不足が深刻化している。
担い手、つまり役員を引き受けてくれる人が減るだけでなく、そもそも自治会から脱会する世帯が続出してきている。


若い現役世代は、仕事や子育てで忙しく、平日の活動がほとんどである自治会などの地域活動に参加する余裕が基本的にない。
元々の自治会の存在意義というか理念は「ご近所での助け合い」「お互い様の精神」だったはずだが、今は「当番や役員が回ってきたら大変だから自分はできない」「ご近所に迷惑をかけるのは申し訳ないから」という理由で多くの高齢世帯も自ら「つながり」を断ち切る行動に向かっており問題は深刻である。


私の自治会は私も含めてまだいわゆる「若手」でやる気のある人が存在するので、かろうじて問題はありながらもなんとか成り立っているが、先細りになっていく地域コミュニティに対する打開策はなかなか見出せずにいる。


空き家やごみ屋敷による問題もある。
これは地域の景観を損なうだけでなく、防犯や防災上の問題も引き起こす悩ましい問題である。
何とかしたくても思い通りにいかず放置せざるを得ない現状が地域の中で住民のつながりも更に薄くなる原因になっていることは否めない。

 

この続きはcodocで購入